さくらんぼ豆知識
このページではさくらんぼの豆知識を紹介いたします。
さくらんぼは桜桃(おうとう)とも呼ばれ、バラ科サクラ属の落葉高木、及びその果実を指します。
果実は丸みを帯びた赤い実が多く、品種によって黄白色や赤黒い色で紫がかった物もあります。
(中国原産でホームセンターなので暖地桜桃の商品名で売られている品種で、花が咲くのが関東で3月に咲き、小さい実でさくらんぼの味がする物は商品としては流通していません。)
こちらでは商品化された物をさくらんぼと呼ぶ事が多く、木を桜桃、果実をさくらんぼと呼び分けたりもしています。
私の父はその様に呼んでいますが、私は全てさくらんぼと呼んでいます。
さくらんぼと言う名前の由来は「桜の坊」。つまり桜の実という意味ですが観桜用の桜の実は食用に用いられる桜桃とは違い大きくならず食用にする部分も成長しません。
生食用にされるのは主にセイヨウミサクラの実であり、日本で食べられるさくらんぼもほとんどがこれに属します。
現在のさくらんぼは台木に青葉サクラ、ヤマサクラ、マーレブなどにさくらんぼの芽や穂を接いで大きくしています。(9月末から10月初旬に芽接ぎ)
さくらんぼの花は白色で異なる品種で交配しないと果実が実らない他家受精であるが、品種間にも相性があり何でも良いと言う訳ではありません。(例:佐藤錦×ナポレオンは相性がいい)
初夏の味覚で、南アルプス市では国内で特に早い収穫を迎えハウス物は4月下旬から5月初旬、露地物が5月下旬から6月下旬までで、赤い宝石と呼ばれ毎年この時期は全国からたくさんの人がさくらんぼ狩りに訪れます。
さくらんぼの効用は、疲労回復、貧血、冷え性、疲れ目、関節炎、美肌効果に良いとされています。
さくらんぼ狩りに来られたお客様で家にさくらんぼの木があるんだけどと言われ質問された事をほんの一部ご紹介します。
Q:さくらんぼの木(佐藤錦)が一本あるんだけど実が実らない?
A:上にも述べてあります様にさくらんぼは自家不和合性といい、異なる品種で交配しないとほぼ実はつきません。ですから異品種をもう一本植えないとなりません。(例えば高砂やナポレオン)ですが花が咲く時期が佐藤錦とは少し異なりますので(高砂は早い、ナポは遅い)これもまたうまくいきません。
私のお勧めは佐藤錦×紅秀峰、高砂×紅秀峰、高砂×香夏錦です。
※最近では品種改良によって1本でも桔実する品種もあるそうなのでネットで調べてみるといいですよ。
【佐藤錦を実らせたいと仮定して】
高砂を植えたのなら高砂の花が咲いた時に花を少し間引いてふるって花粉をとっておいて佐藤錦の花が咲いた時に受粉をして下さい。ナポレオンを植えたのならその年の佐藤錦を諦めてナポレオンの花を全て採ってふるって花粉だけにして袋などに入れてできるだけ密閉して、来年までなるべく温度の低い冷凍庫に入れて保存して下さい。
そして次の年の花が咲く時期の少し前に解凍してそれを佐藤錦の花に受粉して下さい。花がいっせいに咲くわけではないので受粉はこまめに何回もして下さい。(花が咲いて3日間位目までが受粉率が高い)
※受粉には耳かきの白い毛が付いてる毛の方で良い
Q:実が実ったんだけど小さい?
A:おそらくそれはホームセンター等で売られている暖地桜桃ではないですか?もしそうであればそれ以上の大きさにはなりません。木だけでは見た目がわかりませんので購入先などに確認してみてください。たまにラベルを間違って付いている事がありますのでこれから木を購入するのであれば注意して下さい。
※ソメイヨシノ桜より開花が早ければ暖地桜桃の可能性
Q:木だけ大きくなって実が実らない?
A:実が実らないので木に養分が行き大きくなってしまいます。
Q:木だけ大きくなって花が咲かない?
A:樹勢が強いと花芽が付きませんので肥料のやり過ぎや冬場の過剰剪定に気を付けてください。
Q:剪定はいつすればいい?
A:こちらでは夏(8月)と冬(2月)にします。ですがあまり太い枝を切りますとそこから枯れ込みますので注意が必要です。
以上ほんの一部だけ紹介いたしました、